リフォームの目的は色々有っていいと思います。
予算の上からも・・・
私共の新築住宅の場合は現在
床合板工法(剛床)ですので、基本的に
床下からの空気が壁内に上がってくる可能性は低くなっています。
(むやみに工事の時に穴を開けていなければの話ですが・・・)
ですので、壁内の断熱材を適切に施工できていれば
壁の断熱は出来ているのです。
しかし、築20年位以前の住宅の場合は
根太工法が殆どで、その場合、構造上
床下の空間と1階壁、間仕切壁、2階壁屋根裏とに
空気が通り抜ける事が出来てしまい
結果、気密性が悪く、断熱性能が保てなくなるのです。
その現象は、夏暑く、冬寒い、
生活していると当たり前かなと思うかもしれませんが
この工法の違いの住宅に同時に暮らすと違いがはっきり分かるのです。
今回のリフォームは、この気流を止める事も
目的の一つです。
めんどくさい工程ですが。
写真の様に、隙間という隙間を
入念に、カネライト、スタイロフォーム等
または、ウレタンフォームで塞いでゆく。
(多少汚くなってもいいんです。目的はそれより隙間を完全にふさぐことなので)
1階床は全て 床合板工法にやり替えてます。
床下から壁内への空気の流入を完全に防ぐことが出来ました。
この気流止めに 重きを置かない 住宅を建てる会社も
非常に多いです。
難しい事ではないのですが
非常に根気のいる面倒な作業ですし
完全に専属の人間が施工しないと徹底できない。
中途半端にすると効果は期待できないのです。
私が思うに、断熱材の厚み、種類よりも
この“気流止め”を徹底して施工することが
過ごしやすい住宅、長持ちする家にする
近道だと思います。
建物自体を、コストを考えて
断熱、気密 出来るのが
この気流止めを会社として
全ての職人さん
(特に大工さん、電気屋さん、水道屋さん、設備屋さん)
が意識高く認識を共有していることが
大切だとつくづく感じます。